爪水虫について
しつこい爪水虫は爪白癬とも呼ばれます。これは白癬菌という真菌の一種が爪の中で活発に繁殖して起こる爪の代表的な病気のひとつとなっています。
白癬菌」と言われてもイメージしにくいかもしれませんが、いわゆる「水虫の原因菌」にあたるカビの一種だと考えてください。前述の通り、白癬菌は必ずしも足に寄生する菌ではなく、寄生した部位によっていろいろな病名で呼ばれることがあります。
又、白癬は水虫の一種ですが、痛みや痒みを伴わない場合も結構多いので、自覚症状のないまま、症状が徐々に進行して悪化している人も少なくありません。
更に白癬菌の困った点は、皮膚感染する菌なので、知らず知らずのうちに家族にもうつしてしまっている恐れがあるということです。この感染が真菌の怖い点で、実際、爪白癬などの水虫が家庭内感染によるものが多いとされています。
爪水虫は痛みや痒みを伴わないケースも多いので、そのまま放置している感染者も多いわけですが、これが落とし穴で、同居している家族はバスマットやスリッパを介して感染してしまう危険が高まります。それに白癬菌は皮膚感染する恐れがあります。何しろ白癬菌の生命力は強く、爪切りによって切られた爪の中でも半年間程度生き続けていたという報告もある程で、そうなると、知らないうちに人にうつしてしまうことが多くなるわけです。
従って、しつこい爪水虫の患者は、できるだけ早く治療・対策を行う必要があります。特に糖尿病などの他の病気を患っている人は合併症を引き起こす恐れもあるので早めに治療するようにしてください。